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2016年9月13日 (火)

マグネシウム メタルマッチ

20160913

少し山でも歩いてみようとザックの整理をしていたところ部品の不足しているものを見つけました。ときおりテストで引っ張り出されるだけで使用する機会がないものです。30年ほどザックに放り込んでいますが活躍したのは1度だけだと記憶しています。

マグネシウム メタルマッチ(こんな名前だったとは知りませんでした)は、火起こしに使うライターです。
マグネシウムの固まりのサイドに擦り石がついています。
ナイフなどでマグネシウムを削り、擦り石を擦って火花を出します。火花が削り落としたマグネシウムに触れると発火する仕組みです。

昔愛読していたアウトドア誌で紹介されていたのをみて欲しくなり、東京のアウトドアショップから購入したものです。当時は田舎のお店では扱いが無く、入手に苦労し金額的にも結構高かったと思います。数年後田舎のお店のアウトドアコーナーでも比較的リーズナブルに置かれるようになりました。

アウトドア誌では、擦り石をナイフでサッと擦って火花を出すように書いてあり、若者の感覚では格好良い所作に思われました。しかし、何度かナイフを使ってやってみたところナイフへのダメージが大きいことに気づきました。いざという時であればしかたありませんが、通常使うには耐えられません。
最近販売されている物にはマグネシウムを削ったり火花を飛ばすための金属プレートがセットになっているようですが,私の入手したものにはついていませんでした。
そこで代用になる物を探したところ金切り鋸の歯が丁度よいことがわかりました。

さ~て、長い前置きでしたが、不足していた部品とは一緒に入れていた金切り鋸の歯です。 使用するときのことを考え一緒の防水袋に入れていたのですが、前に出したときに入れ忘れたようです。
今度は折れた金切り鋸の歯を短く加工した物を本体に括り付けておくことにしました。

一度だけ活躍したのは、春山をスキーで歩いているときです。天候があまりよくない中、熱くて甘いものが欲しくなりバーナーに火を着けようとしました。いまでは一発点火(圧電式点火)の寒さに強いガスバーナーがありますが、その時代は寒い中で使用するにはプレヒートが必要な液体燃料タイプが安定していました。バーナーに点火するには、まず火をおこさなければなりません。内ポケットから取り出したライターで火を着けようとしましたが、汗で濡れていたため点火しませんでした。予備に準備していたライターをザックから取り出し点火しようとしたところ・・・、一発で擦り石が吹っ飛びました。100円ライターのあるある的出来事です。
というわけでこの火起こしが甘いコーヒー一杯のために大活躍となりました。

さて、この火起こしの実用性と言えば??? です。
そんなに火をつけることはありませんし、必要であれば100円ライターで十分です。

しかし、防災グッズとしてみると持っていても良いものかもしれません。
マッチは防災用に防水や火の消えにくいものなどがありますが、使うほどに本数が減っていきます。本数を確保しようとするとパッケージが大きくなります。
100円ライターは、先に書いたように信頼性があまり高くありませんし濡れると暫く使えません。
この火起こしは、単純な仕組みなのでトラブルはありませんし濡れた場合は拭き取るだけで大丈夫です。
ただしちゃんと使うには練習しないと火花すら出せないかもしれません。
画像の火起こしが一度しか活躍していないのにずいぶんすり減っているのは、練習ですり減ったのとテスト時に使用しているためです。

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