アマチュア局が使用できる周波数区別に対する意見募集について
総務省が進めているアマチュア局が使用できる周波数区別(告示)の見直しについての意見募集がされている。
新たな使用区別がどのようになるのか気になるのでみてみたが・・・解りづらい・・・。
HPでは「国民の皆様から広く意見を募集します」と書いているが、原文をポン、意見を述べよ!というのはどうだろうか?
法律の改定なので一語一語重要なのは当然なのだが、「わかる人だけでいいよ」としか受け止められない。
今回変更のないところは「略」としか表記していないので、まずは現在の法令を確認して補完していく必要がある。
ん~面倒!!
さて今回の改訂では新バンドの追加とデータ通信※1範囲の拡大がメインになっている。デジタル変調の電話への対応はされていない。
新バンドは475.5kHz帯の追加だが、周波数の低さからくる難しさに加え運用場所から200m以内に住宅・事業所が存在しないこという条件がついている。例外処置もあるが厳しい条件である。
データ通信範囲の拡大は、データ通信の普及に対応したのと外国との通信を意識したものだと思われる。現在の使用区分では外国との交信をあきらめざるおえない周波数もあるが新たな使用区分ではそのチャンスが大いに増えてくる。
今回の改定案でもっとも様相の変わるバンドといえば7MHz帯だろう。
データ通信範囲が拡大された分電話で使える範囲が狭められる。移動局が好んで使う低い周波数が一部削られる形だ。更には外国との通信に限り7.1MHzまで使用できる範囲が拡大される。7.1MHzから7.2MHzまでは全電波形式の使用が可能なので、電話のすべての範囲にデータ通信の範囲が重なっている。普段は住み分けができていてもDXデータ通信コンテスト時にはどうなることかと興味半分不安半分というところか。混乱を防ぐためにも改訂後のバンドプラン※2をしかり確認して各局が理解ある運用が必要になるだろう。
ここでは一部をピックアップして書いているので詳しくは総務省のホームページで確認を。
意見募集は9月1日17:00締め切り。
※1 データ通信にはRTTY(直接印刷無線電信)を含んで書いている。また、以前はデジタルと表現されていたがデジタル変調の電話などの普及からデータという表現に変わった。
※2 JARLが決めているバンドプランは法律を基にわかりやすい表現と紳士協定を含めた内容で書かれている。法律全てを網羅していないことに注意。
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